新型コロナウイルスによる経済不安の対策を求める京都大学学生有志

「新型コロナウイルスによる経済不安の対策を求める京都大学学生有志」のブログです。活動の報告や案内等を掲載していきます。

はじめに

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済不安により、多くの大学生・大学院生が困難な状況に置かれています。「学費負担者の収入が減少して学費が払えない」「アルバイトを失って生活費が稼げない」という声があがっています。これは京都大学でも例外ではありません。

私たちは、学生が新型コロナウイルスによる経済不安に脅かされることなく、安心してまなべる措置を取ってもらえるよう、京都大学に働きかけていくことを目指しています。

 

■「京都大学新型コロナウイルスによる経済不安への対策を求める署名」を実施中

教職員有志と共同で、署名活動を行っております。ご協力よろしくお願いいたします。
呼び掛け文 

covid19-ku-stus.hatenablog.com

 署名はこちらから

docs.google.com

賛同のメッセージ

 今の大学生・大学院生は、多くがアルバイトや返済せねばならない奨学金に頼って、何とか生活をしています。「来月、食べるものがないかもしれない」と、本気で心配している友人もいます。今回の新型コロナウイルスによる経済不安で、その状況は一層深刻になりつつあります。この状況を何とかできないかと思い、先生方の協力も得て、この活動を立ち上げさせていただきました。どうか、ご協力をよろしくお願いいたします。
(京都大学学生・発起人)

 日本の高等教育予算はかねてから不十分な水準に落ち込んでおり、国公立・私立のいずれの機関においても学生やその家計に多大な負担を強いています。
 この問題の解決には抜本的な国策の変更が必要ですが、今般のコロナウィルスの経済的影響下では、一刻も早く学生支援を開始しなければなりません。そこで、大学レベルですぐにでも実現できる方策を、他大学の情報も集めながら、学生さんと一緒に考えました。
 教育・研究の質と量を何としてでも維持していくために、一人でも多くの関係者の方々のご参加を求めます。また、他機関の方々にも同様の活動を呼びかけ、国を動かす力にして行きたいと強く念じています。どうかご協力のほどよろしくお願いいたします。
高山佳奈子 法学研究科教授・発起人)

 今日になって、ある国立大学の学部学生が、SOSを出せずに1週間くらい何も食べていないでいたことがわかったという情報が伝わってきました。
 経済的に厳しいご家庭の出身で、アルバイトで生活費を賄っていたが、そのアルバイトもできなくなった模様、もともと引込み思案であったので、教員にも相談できずにいたようだということです。その大学では、さしあたり教職員有志でコメを集めて学生に配布することを始めたということです。
 1週間何も食べていないでいた間、その学生は、いったいどんな思いをしていたのだろう。そう思うと、言葉もありません。同じようなことが、京都大学界隈でも生じている可能性が強くあります。
 声を挙げる気力と体力のある人が率先して声を挙げましょう。
 大学はあらゆる手段を尽くして学生の生命と生活を守れ!
 日本政府はそのための予算措置をせよ!
駒込武 教育学研究科教授・発起人)

呼び掛け文:新型コロナウイルスによる経済不安への対策を求める署名

京都大学新型コロナウイルスによる経済不安への対策を求める署名

京都大学に学生への経済的支援を求めます!!

 

署名はこちらから:京都大学に新型コロナウイルスによる経済不安への対策を求める署名 

 

 今回の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、全国で経済不安が広まっています。その結果、保護者の収入が減った、学生自身がアルバイトを失った等の理由により、経済的に困窮している学生が増加しています。京都大学も例外ではありません。

そこで、学生が安心して学べるよう、京都大学に以下の措置を要請します。

 

1) 学生への一律給付金の実施を求めます

 急激な経済不安の一方で、オンライン授業のための環境整備の必要に迫られている学生のため、京都大学から学生への一律給付金の実施を求めます。

同様の措置は複数の私立大学ですでに実施されており、学生本人の収入減に対して広島大学でも実施されています。

 

2) 生活困難な学生への緊急一時金を求めます

 京都大学はすでに、大規模災害の被害にあった学生のための緊急一時金制度( http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/education-campus/tuition/sonota.html )を整備しています。現在の制度では風水害の被害にあった学生しか申請できませんが、これを臨時に拡大し、新型コロナウイルス感染拡大により生活困難に追い込まれた学生にも給付することを求めます。

 

3) 2020年度後期以降の授業料免除の枠拡大を求めます

 新型コロナウイルスによる経済不安の影響は、長期間続くと思われます。そこで、2020年度後期以降の授業料免除の枠拡大を求めます。

 現在の授業料免除制度では、「経済的理由により授業料の納付が困難であり、かつ、学業優秀と認められる場合」または「出願者もしくは学資負担者が風水害等の災害を受け、授業料の納付が著しく困難であると認められる場合」が、授業料免除の条件となっています。しかし、新型ウイルスのパンデミックという状況に鑑み、成績要件によらない授業料免除、または「風水害等の災害」に準ずる扱いをすることを要望します。

 

4) 2020年度前期学費の授業料免除追加申請と、徴収延期・分納を求めます

 2020年度前期の授業料免除への応募は、緊急事態宣言の発令以前に締め切られています。そこで、2020年度前期授業料免除の追加申請を認めることを求めます。

(授業料免除の追加申請は、2019年台風19号の際に前例があります。http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/education-campus/events_news/office/kyoiku-suishin-gakusei-shien/gakusei/news/2019/191021_1.html )

 また、2020年度前期授業料の、納入猶予・分納制度の導入を求めます。

(納入猶予、分納の制度は、東京大学等の国公立大学ですでに実施されています)

 

5) 私たちと共に、国への予算措置を求めるよう、要望します

 以上の措置はいずれも、大学への財政的負担を避けられません。学生が安心して学べると同時に、大学で働く方々が安心して働け、そして学生に今まで通りの教育を提供するには、国の予算措置が必要不可欠です。

 そこで、国立大学法人京都大学に、私たちと共に、国への予算措置を求めて働きかけることを、強く要望します。

 

ご賛同いただける方はリンク先からご署名下さい:京都大学に新型コロナウイルスによる経済不安への対策を求める署名 

 

 

呼びかけ人:京都大学教職員有志、新型コロナウイルスによる経済不安への対策を求める京都大学学生有志

 

賛同団体:京都大学職員組合
京都大学文学部自治会学友会常任委員会 (5/1追加)
京都大学理学部学生自治会評議会 (5/4追加)
京都大学新聞社 (5/4追加)
法学部学生自治会自治委員会 (5/8追加 5/13修正((表記に誤りがありましたので訂正いたします。申し訳ございませんでした。)))
自由と平和のための京大有志の会 (5/8追加)
京都大学農学部学生自治会常任委員会  (5/17追加)
京都大学12月集会実行委員会 (5/17追加)
熊野寮自治会  (6/22追加)

 

連絡先:covid19.ku.stus[at]gmail.com

[at]→@